スターウォーズ ヴィンテージシリーズは、スターウォーズの初期のアクションフィギュアのスタイルを再現した人気のコレクションラインです。このシリーズは、オリジナルのスターウォーズトイが持つノスタルジックな魅力を現代に復活させることを目的としています。その歴史は、1977年の最初のスターウォーズ映画公開時に遡ります。

1978年、ケナー（Kenner）社は、スターウォーズのキャラクターを元にしたアクションフィギュアを初めて発売しました。これらのフィギュアは3.75インチのサイズで、手軽に遊べる上にコレクション性も高いことから、大ヒット商品となりました。この時期のフィギュアは、シンプルなデザインながらもキャラクターの特徴を捉えており、多くの子供たちの心を掴みました。

その後、ケナーは続編の公開に合わせて新しいフィギュアを次々とリリースしました。1980年の『帝国の逆襲』、1983年の『ジェダイの帰還』に伴い、多種多様なキャラクターがラインナップに加わり、スターウォーズフィギュアの人気はさらに高まりました。この時期に発売されたフィギュアは、今日でもヴィンテージトイとして高値で取引されることがあります。

しかし、1990年代に入ると、ケナー社はハズブロ（Hasbro）に買収され、スターウォーズフィギュアの制作が一時停止されました。1995年にハズブロは、パワー・オブ・ザ・フォース（Power of the Force）シリーズとしてスターウォーズフィギュアを再発売しましたが、ヴィンテージシリーズ特有のデザインとは異なるものでした。

2004年、ハズブロはオリジナルのデザインとパッケージを再現した「スターウォーズ ヴィンテージ・オリジナル・トリロジー・コレクション」を発表しました。このシリーズは、1970年代と1980年代のフィギュアを模倣しつつ、現代の技術で作り直されました。これが、現在のヴィンテージシリーズの基盤となっています。

2010年には、「スターウォーズ ヴィンテージコレクション」として再びリリースされ、旧三部作や新三部作、そしてテレビシリーズ『クローン・ウォーズ』からキャラクターが登場しました。このシリーズは、オリジナルのパッケージデザインと現代的なフィギュアの品質を融合させたもので、コレクターにとって魅力的なラインとなっています。